のじ脳神経外科・しびれクリニック

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しびれドクターの独り言

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「しびれ外来」の心得

2006年3月の「しびれ外来」を開設することにしました。「しびれ外来」を開設する上で、自分で次の3つの事を決めて自分に課す事としました。

①患者さんの予約枠は1時間に3人までとし、しっかりとした神経所見をとる。

患者さんのそれまでの病歴を詳しく聞いたり、症状の性状を詳しく聞いたり、またそれから考えられる疾患を類推した上での細かい神経学的検査をするのには最低でも20〜30分はかっかってしまいます。

②患者さんに自分の病気についての正確な病名と病態と重症度をはっきりと理解させる。(この時、病態をわかりやすく解説したパンフレットや患者さん自身のMRIをプリントしたもので理解を深めさせる。)

患者さんの中には他院で手術されたのに病名がなんであるのか答えられない方も沢山いらっしゃいます。また理学的療法を受けていても単に「くびが悪いと言われた」「腰が悪いと言われた」から施行してるという患者さんがいかに多いか驚かされます。病気を治すにはまずは自分の病気の正確な理解が必要であると考えています。

③手術に関しては患者さんの積極的な希望のもとに計画する。

一般にしびれの原因となる「脊椎・脊髄・末梢神経」の手術は「機能的手術」と言って放置しても命に関わることが無いことが殆どです。また「しびれ」や「痛み」などは他人が評価出来ることは無く、辛いのは本人しかわかりません。ですから自分は、画像だけをみて「あなたは手術をしなくてはダメだ!」とは決して言えません。そのため、手術の条件として、患者さんが自分の病気の病態を充分に理解し、しかもそれに対する手術方法、リスクを十分理解した上での積極的な希望であることが必要です。(しかし、中には「手術やらなくてはだめだ!と思うくらい重篤な患者さんもいらっしゃるのも事実です)。

 

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診療科目:脳神経外科