しびれドクターの独り言
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先日、認知症の前段階である軽度認知症(MCI)セミナーに座長として参加してきました。現在の認知症のほとんどがアルツハイマー病で脳の神経細胞が減り、脳が萎縮することで症状が現れる病気です。特徴として①時間の経過とともに少しずつ症状が進んでいく「進行性」の病気②徐々に新しいことが記憶しにくくなったり、具体的な出来事を忘れてしまったりする症状が現れます。原因として脳の中でアミロイドベータという異常なタンパク質がたまり、脳神経細胞を障害し続けるために起こります。今回のセミナーではその治療薬としてレカネマブ(商品名:レケンビ)を紹介しています。レケンビはアミロイドベータが異常な蓄積を起こす過程でできるアミロイドベータプロトフィブリルに結合して脳から取り除き、脳へのアミロイドベータ蓄積を減少させます。その結果アルツハイマー病の進行を遅らせることが期待されます。検査についてはまず医師による問診を受けた上で認知機能を調べる神経心理検査(当院ではMMSE検査)や画像検査(当院では脳MRI)を行います。MRIでは脳実質の気質的変化、VSRAD検査で記憶の中枢である海馬の体積を測定します。アルツハイマー病を診断する検査(PET検査、脳脊髄液検査)は総合病院に依頼することになります。治療のスケジュールとして点滴による治療を2週間に1回施行、投与期間中に数回脳MR I検査を受ける必要があります。もちろん治療には点滴に伴う反応やアミロイド関連画像異常(ARIA);脳出血や脳浮腫を起こす副作用をがあり、注意が必要です。当院では現在のところは内服薬(アリセプト)中心で、点滴治療は行なっていませんが、近日中に皮下注射での治療薬が認可される予定のためこれは取り入れていきたいと考えています。お気軽にご相談ください。